ヤングアメリカンズは、世界中のさまざまな地域で、小・中・高校生たちとわずか3日間で歌やダンスのショーを作り上げる「ミュージック・アウトリーチ」という活動を行っている団体。ジャパンツアーではホームステイ受け入れ(ホストファミリー)のボランティアの募集があります。
「ヤングアメリカンズ(The Young Americans)」とは、「若者の素晴らしさを音楽によって社会に伝えよう」と、1962年にアメリカで設立された非営利活動団体。音楽公演と教育を中心に活動しており、17〜25 歳の若者たち、約300名で構成されています。
ヤングアメリカンズは、世界中のさまざまな地域で学校やコミュニティを訪れて、小・中・高校生たちといっしょにわずか3日間で歌やダンスのショーを作り上げる「アウトリーチ(ミュージック・アウトリーチ)」と呼ばれる教育活動を行っています。
ヤングアメリカンズメンバーは、日本を含む世界中のアウトリーチ先で、参加者の家庭にホームステイをして過ごします。今回、そのホームステイ受け入れ(ホストファミリー)のボランティアを経験したという神奈川県のいちみさんにお話を伺いました。
ayan : ヤングアメリカンズ・ジャパンツアーとはどんなものですか?
- いちみさん:ヤングアメリカンズ・ジャパンツアーとは、日本の子どもたち(小・中・高校生)と来日したヤングアメリカンズのメンバーが3日間で歌とダンスを練習をし、3日目の夜にステージでショーを行うというものです。
ヤングアメリカンズのメンバーは、日本のホストファミリー(完全ボランティア)のお宅を転々とし、世界各国を回っている若者たちです。彼らと一緒に回っているディレクターの人たちもホームステイをします。
東日本大震災の後は、被災した子どもたちに笑顔を届けるために、東北プロジェクトを立ち上げ、2012年より東北の公立中学校を中心に回るツアーも実施しているんですよ。ayan : いちみさんファミリーのヤングアメリカンズのワークショップ参加、ホームステイ受け入れ(ホストファミリー)ボランティアの体験談を聞かせてください。
- いちみさん:わが家がヤングアメリカンズのワークショップに参加するようになったきっかけは、次男が通っていた英語教室の先生です。その先生からこんなのがあるよ、と教えてもらって興味を持ち、申し込みをしました。
それから4年連続でワークショップに参加してきましたが、昨年は次男の小学校最後の年だったので、思い切ってホストファミリーも引き受けました。中学校に入ると、夏休みも部活や塾どで忙しくなるため、参加したくても日程的に難しくなりますからね。
ワークショップについて。ヤングアメリカンズの中には日本人スタッフもいるので、必要があれば通訳をしてくれますが、基本的には英語の環境の中で3日間を過ごします。
公演で披露する歌やダンスの練習だけでなく、高学年以上のこどもたちは自己表現の時間などもあり、今まで知らなかった自分を知る良いきっかけになる子も多いようです。
ホストファミリーは、子どもが参加しているツアー会場での引き受けとなります。 ホストファミリーに求められるのは、宿泊の他、食事の用意、洗濯など身の回りのお世話。
朝ご飯は、シリアルにフルーツなど簡単に食べられるものが喜ばれましたね。夜は自宅で一緒に餃子を作って食べたり、ファミリーレストランに行ったりもしました。
私がホストファミリーをしたときは、たまたまヤングアメリカンズのオフ日がぶつかったので、希望を聞いて江の島・鎌倉を案内してきました。私が参加している藤沢会場=海というイメージがあるようで、メンバーのほとんどが水着を用意してくるそうです。
ツアー最終日の翌日だったので、午前中はゆっくり寝かせてあげて、午後から出かける無理のないスケジュールで行ってきました。彼らにとっても、日本での思い出の1ページになってくれたことと思いますし、私たちもとても楽しい時間を過ごせました。
ヤングアメリカンズは大学生くらいの子が多く、長い間親元から遠く離れているため、私も滞在中は自分のこどもが増えたつもりで接しました。気が付けば、ショーでも自分のこどもよりも(受け入れている)ヤングアメリカンズの子たちを探したり・・・。
ホストファミリーは、ワークショップに参加する子どもだけでなく、家族みんなで楽しむことができるので、本当におすすめです。
ayan:ホームステイ受け入れでは、言葉の面(英語)の問題はありませんでしたか?
- いちみさん:私がホストファミリーを引き受けるのに一番心配だったことは、会話力でした。私はほとんど英語が話せませんが、実際にホームステイ受け入れをしてみて、カタコトの英語でも大丈夫なんだ、と気づくことができました。また、高校生の長男が率先して通訳をしてくれたのもありがたかったです。
そうそう、ヤングアメリカンズのワークショップ参加&ホームステイ受け入れをしたことをきっかけに、長男も次男も洋楽を好んで聴くようになったんです。
英語の歌を聴くだけでなく、自分で歌おうとするため、リスニングも自然と鍛えられたみたいです。 特に長男は、英会話教室など一切習わせていないにもかかわらず、今年のカナダ研修ではほとんど聞き取ることができたと言っていました。
好きなことから語学を学ぶ姿勢は、私も見習おうと思っています。
ayan:私は今までヤングアメリカンズのことをほとんど知らなかったのですが、今回お話を伺って、興味を持ちました。これからヤングアメリカンズのホームステイ受け入れ(ホストファミリー)ボランティアをしてみようかな、と思っている人に対して、何か一言いただければと思います。
- いちみさん:ヤングアメリカンズのホームステイ受け入れ(ホストファミリー)ボランティアのことを知らない方も多いのですが、実際はワークショップを受けた人のリピート率がかなり高いため、人気の東京・横浜エリアだと小学生の部は、予約開始2〜3分で完売してしまいます。
会場のお手伝いさん(ボランティアスタッフ)も英語教室の先生がされることが多いので、その先生たちの教室に通っている子どもたちでいっぱいになってしまい、一般に知られる前に埋まってしまうという状態です。予約日には人気コンサート並みの速さで予約が取れなくなります。
最近、ちょっと加熱しすぎかな…とも思っていますが、それだけリピーターが多いのは、一度経験するとその楽しさにハマってしまう人が多い証でもあります。英語の好きなお子さん、ダンスの好きなお子さんには、ぜひ夏休みに体験をしてもらいたいな、と個人的に思っています。
***公式サイト: ヤングアメリカンズ
なお、文中の写真はいちみさんのブログ「よかったねっと」よりお借りしています。
日本にいながら外国人の友達を作る手っ取り早い方法は、外国人を自宅に招くこと。ホームステイ受け入れは1泊〜可能ですし、宿泊を伴わず食事だけをいっしょにするホームビジットなどの方法も。
あなたの住んでいる地域にも外国人は暮らしています。生活の基盤が日本にある在日外国人と知り合えば、家族ぐるみで長くお付き合いをすることも可能。彼ら/彼女らも日本人の友達を作りたいと思っているかも。
インターネットで外国人の友達を探すことに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、いわゆる出会い系ではなく、ごく普通の友達を求めている人もたくさんいます。今日の出会いのきっかけとして、インターネットは欠かせません。
「英語の勉強になりそうだから外国人の友達を作りたい!」これ、直接外国人に言ったら嫌われてしまうかも。外国人の友達を作りたい人が気を付けたいこと、知っておいた方がよいことなど。