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外国人の友達を作る方法

外国人を食事に招くホームビジット受け入れ

外国人を食事に招くホームビジットをご存知ですか。ホームビジットとは、宿泊を伴わない数時間のお宅訪問のこと。たいていは昼食または夕食に招き、いっしょに食事をして過ごします。ホームステイ受け入れに比べて、ホームビジットの受け入れは気軽に試すことのできる国際交流の方法です。

外国人を食事に招くホームビジット受け入れ

外国人のホームステイ受け入れに興味はあるけれど、「家が狭くて/共働きで忙しくて/乳幼児がいて/英語が話せなくて…。」という方は少なくありません。身近な国際交流や、子どもに異文化体験をさせてあげたくても、ホームステイ受け入はハードルが高い場合もあります。

そんな「外国人を招くことに興味があるけれど、ホームステイはちょっと難しそう・・・」という方にぴったりなのが、外国人を食事に招くホームビジットの受け入れです。
ホームビジットという言葉は、まだそれほどメジャーではないかもしれません。直訳すれば「お家訪問」。宿泊を伴わない、昼食または夕食を挟んだ数時間の受け入れのことです。

私は、NAGOMI VISITのホームビジットの受け入れを利用しています。


NAGOMI VISITのホームビジットとは?

NAGOMI VISITは二人の日本人女性が立ち上げた特定非営利活動法人。→団体概要

異なる文化背景を持つ人々が、言葉や国を超えて異文化を認め合い尊敬し合う多文化共生社会」をビジョンに2011年9月から活動をしているそうです。

NAGOMI VISITのメイン事業は、ホームビジット運営。
NAGOMI VISITは、世界中から日本にやってくる旅行者を我が家に招き、普段のおうちごはんを一緒に食べながら2~3時間交流をする、ホームビジット。 はりきって普段と違うおもてなし料理を作って迎えるわけではなく、毎日おうちで食べている、普通の家庭料理を用意します。 たった数時間。しかも、いつものごはんを一緒に食べるだけ。たったこれだけのことだけど、自宅にいながらにして世界中の様々な人と過ごす時間は新しいライフスタイルになるはずです。
(NAGOMI VISITサイトより引用)

私はNAGOMI VISITのサイトをくまなく読んで、その理念にとても共感し、ホスト登録をしました。日本には「同じ釜の飯を食らう」という言葉があるように、いっしょに食卓を囲み、ご飯を食べることで、人と人との距離はぐっと縮まると思います。それがたとえ違う国の、違う言葉を話す人同士であったとしても。

それに、1回2〜3時間程度の宿泊を伴わない受け入れなので、「家が狭くて/共働きで忙しくて/乳幼児がいて/英語が話せなくて」も、ホームステイよりも気負いなく受け入れが可能なのも良いところ! 

食事の材料費として実費(1回1人受け入れ毎に1,500円)が支払われるので、金銭的な負担もあまりありません。 自分が海外旅行をするとき、素敵なホテルに泊まるのも良いけれど、現地の人たちと交流できたらいいのにと思ったことはありませんか? 

現地の人との交流は忘れられない旅の思い出になるでしょうし、自分にとってその国が親しみを感じる国にもなります。同じことを外国人が日本に対して感じてくれたら、大げさかもしれませんが、子どもたちの未来が明るくなる気がするのです。

 


わが家のホームビジット受け入れ体験

NAGOMI VISITの理念に共感し、ホスト登録をしたものの、私の住む名古屋エリアは、首都圏や大阪・京都・奈良に比べると、海外からのゲスト自体が少なめということもあって、なかなかマッチングが実現しませんでした。

(ホスト登録をしておくと、対象地域にホームビジットの申し込みがあった場合、案内メールが届きます。日程、人数、年代、性別、アレルギーの有無などをチェックし、受け入れが可能であれば、申し込みをするかたちになります。複数の受け入れ申し込みがあった場合は、旅行者がそのうち1つを選ぶことになります。)

数か月後、わが家にとって初めてのホームビジット受け入れが実現しました!

わが家に来てくれたのは、シンガポールからの40代のご夫婦。3人のお子さんのいる夫婦とのことでしたが、今回は2人だけでのご旅行とのこと。
(上写真は、シンガポール人夫婦といっしょにブロックスというボードゲームをして遊ぶうちの娘たち。次女はほとんど英語を話せませんが、一番盛り上がっていました。)


事前にメールのやりとりをして、食べ物の好き嫌いや、どんなものを食べたいか聞いてみたところ、「好き嫌いはないです。日本人が普段食べているような普通のご飯を食べてみたいです。」とのことだったので、

・ 豚肉のしょうが焼き+千切りキャベツ
・ かぼちゃの煮物 ・ きんぴらごぼう
・ ポテトサラダ
・ ご飯
・ 油揚げとわかめのお味噌汁 を

作りました。どれもごく普通のおかずですが、とても喜んでくれて、嬉しかったです♪

食事をしながら、日本のこと、シンガポールのこと、仕事のこと、子どものこと・・・たくさんのおしゃべりをしました。恥ずかしながら、今回のホームビジット前には、私はシンガポールに関してごくわずかな知識しか持っていなかったのですが、今回シンガポールからのゲストご夫妻とお話をして、がぜんシンガポールに興味を持つようになりました。

「ぜひ、今度はあなたたちがシンガポールに来てね、案内するから!」と言われ、すっかりその気になってしまった私と娘たち。たった3時間のホームビジットでしたが、また一つ、親しみを感じられる国が増えました♪

思うに、お金を払ってホームビジットをしたいと考えている外国人は、日本人と交流したい、日本の普通の暮らしを知りたい、日本人と友達になりたいという意識を持っていることがほとんどだと思うので、こんなにも会話が弾むのかもしれません。

ホームビジットは、普段の生活・食事に数時間外国人を受け入れるしくみなので、ホームステイに比べると難易度も低く、あまり気負いなくトライすることができます。

ホームビジットを受け入れていっしょに食事をした人たちと、Facebookなどで友達になり、長く交流が続いたり、再度来日した際に再会したり、あるいは彼ら/彼女らの国に旅行して、今度は反対にお宅に招かれたり・・・というケースもたくさんあるようです。

外国人の友達を作るきっかけになるホームビジットに興味を持った方は、以下リンク先のNagomi Visitのページをご覧ください。

世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット Nagomi Visit

外国人を食事に招くホームビジット受け入れは、気軽にできる国際交流のひとつ。家族ぐるみで外国人と交流してみたい方は試してみては。


関連記事:ホームステイの受け入れをしてみる(ホストファミリーになるには)

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